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酷い妄想
「よう、元気か?最近どうよ」
「変わらず…いつも通り淡々と過ごしてるよ」
「嘘だ―あいからずモテモテなんだろっ羨ましい!」
「そんなことないって。買被りすぎ」
「なんかさ、
帰り道の途中でかけた電話。
相棒とはメールでのやり取りばかりで
あの3月から、姿も見てなければ
声を聞く機会すら少なくなっていた。
弄っていたケータイに表示された発信履歴。
バイトの終わりで時間もソコソコ…
でもかけたくなって、出てくれる気がして
2コールもしない間にかかった電話に
なぜだか嬉しくなった
「なんかさ、」の後が続かない。
電話しているだけなのに、まるで、
あの友人が傍にいるようで。昔を思い出して。
声を聞いただけでこんなにも近くに感じる。
それなのに、本当の彼は電話の向こう。
遠く、別の場所。
会いたい、とか、寂しい、とか、
そんなこと言うつもりもないし、
知られたくもない。
それでも後ろを振り返ったら
「相棒」であった彼がいる気がして
こうなることは分かっていたのに
声なんて聞いたら、
「なんかさ、 …って」
困らせたくないのに
妄想乙
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